どうも、だいちゃん(∀)(@syusoretujitu)です!
学校教育を終えた後、就職を希望する障害者は少なくありません。
しかし、積極的に障害者を採用する企業や障害者就労支援施設の実態について詳しい情報が供給されているとは言えません。
障害者の就職状況やサポート体制は、一体どうなってるのでしょうか?
今回この記事では、そんなb型作業所を始めとして、障害者の就労を支援する社会のシステムについて紹介していきます!
障害者の就職とb型作業所について

高校や大学、特別支援学校等を卒業した後の障害者の就職先として、まず一般企業があります。
健常者と変わらない、配慮が殆ど無くても大丈夫な障害者は、健常者と同じ給与水準を求めて一般企業に一般枠として就職することがあるけれど、やっぱり障害者には配慮が必要な人が多いです。
ですので、そういった障害者はまず一般企業の障害者雇用枠だったり、大企業の「特例子会社」なんかを目指すことが多いですね。
あ、「特例子会社」っていうのは、その会社で障害者を雇用している場合、親会社である企業の障害者雇用率に反映させることが出来るよ~、っていうシステムの元に作られた会社のことです。
でも当然だけど、特例子会社を含めた障害者雇用枠での採用は人数に限りがあるから、誰でも簡単に就職できるわけでは無いんですよね……。
だからといって、学校を卒業したあとで全く何もしない訳にはいかない、と考えている障害者も多いです。
そこで、そんな障害者が就労するまでのサポートを行う機関として、就労移行支援をはじめ、a型とb型の作業所(事業所)があるのです。
この記事では、a型作業所、b型作業所と呼ばせて頂きますね!
a型作業所の数は、b型作業所の3分の1ほどの数しかありません。b型作業所の方が圧倒的に多いです。
それぞれの施設には募集要件や待遇に違いがあるので、障害者は就労移行支援やa型b型作業所で就労支援を受ける際に注意しなければなりません。
そこだけは本当に注意して選んで下さいね。
b型作業所を含む就労継続支援の内容
a型作業所とb型作業所は、一般就労や就労移行支援の前に障害者が必要なスキルを身につける為の場所です。民間の会社が運営しています。
一般企業等に就労できない障害者に、仕事に就くための職業訓練の場として提供されているのです。
「訓練給付」という名目で、賃金も発生します。
a型作業所とb型作業所は、訓練する場を提供するだけではなく、快適な就労環境としての役割も果たさなければならないので、一般企業になんらかの理由で就職出来ない障害者にとっても訓練しやすい場となっていることが多いです。
仕事の内容は、
- 商品のラベル貼り
- 消耗品の小分け
- リネン類のクリーニング
- パソコンへの簡単な情報入力
などなど、多岐に渡るので、自分に合った内容の事業所を選ぶと良いでしょうね!
a型とb型作業所は、能力開発を目的としていたりと、障害者に職場を提供するといった点においては同じなのですが当然、細かい点で違いがあります。
参加形態が自由なb型作業所
就労継続支援のb型作業所では、就労移行支援や就労継続支援のa型作業所の環境に慣れなかったり、訓練に対応する能力がまだ不十分な障害者を主に受け入れています。
比較的、重度の知的障害者や精神障害者も受け入れるので、作業効率を最優先することはあまりないのではないかと思われます。
b型作業所での仕事の内容は、部品を小袋や封筒に分けて入れるといった単純作業が比較的に多いです。
本格的な就労に向けて、生活のリズムを整え就労環境に慣れることが重要ですので、個人の性格や習慣に合わせて休憩時間の長さやタイミングを変えたり、隔日や半日だけの参加形態を認めたりするなどなど、割と柔軟な対応をしてくれています。
例えば、障害者当事者が仕事に気があまり向かないとします。そうした場合は作業を無理強いせず、b型作業所の指導員は暖かく見守って、本人がやる気になるまで待つ、といった工夫をしてくれているのです。
この様に、比較的自由な参加形態が認められることも、b型作業所の特徴だと言えるでしょう。
b型作業所の対象となる障害者
b型作業所が受け入れる障害者は、
- 身体障害者
- 知的障害者
- 精神障害者
- 発達障害者
と、ほぼどんな障害者でも入れるようになっています。
申し込みの際には、障害者手帳が必要となることが多いのですが、自治体によっては不要な場合もあるのでそこは一度、各市区町村の障害福祉課などに相談すると良いでしょうね!
障害者じゃなくても、医師の診断があればb型作業所への入所を申し込めるケースもあるので、b型作業所への入所を検討している人は一度確認してみて下さいね。
b型作業所の受け入れ条件
b型作業所の受け入れの条件として、
- 就労経験がありながら高年齢となって体力が衰えた為に一般企業への就労機会を逸している
- 50歳以上
- 障害基礎年金1級の受給認定
などが挙げられます。
また、就労移行支援事業者などが客観的にみた時に、就労面で課題がある(何かしらの理由で一般企業などで働くことが困難)と認められた障害者も、就労継続支援のb型作業所に入ることが出来ます。
更に、障害者支援施設へ入所している人のうち、公的機関がb型作業所の利用を求めた場合も、b型作業所に入所可能なのです。
必ず忘れないようにしていて欲しいことがあるのですが、b型作業所の利用を希望する障害者は各市区町村の障害福祉課の窓口に行って、「サービス受給者証」の交付を申請しなければなりません。
詳しくは、市役所や区役所の職員さんに「サービス受給者証を交付してほしい」と相談してみて下さいね。

福祉職員さんに聞くと、親切に色々と教えてくれるよ!
就労継続支援のb型作業所における待遇や利用条件

b型作業所の活動内容
b型作業所の活動内容は、生産活動をはじめとする就労機会の提供と職業訓練です。
どういうことかと言いますと、モノを作ったり、働いたりする場所、そういった訓練をする場所としてb型作業所は存在するということです。
例えば生産活動内容は、パンやクッキーなどの食品作りやカフェの飲食物提供のほか、トレーやタペストリーといった手工芸や農産物の生産などなど、本当に様々な種類のモノを作っています。
パソコンを積極的に導入して、オンラインサービスのプログラミングを教えている、IT系のb型作業所も最近では増えてきました。なんだか時代の流れを感じますねえ……。
ちなみにb型作業所では朝出勤すると、朝礼や体操から始まり、休憩時間をこまめに取りながら、作業を進める、という活動の流れになっているところが多いです。
作業中は手元に集中するからという理由もあって、私語雑談が禁じられている事業所もあります。
b型作業所では障害者に工賃が支払われる
障害者は、b型作業所と「雇用契約」を結ぶわけではありません。この点が、a型作業所と大きく異なるポイントです。
a型作業所では、障害者と雇用契約を締結し、その事業所によるけれど約月7万円ほどの給与を貰う事が出来ます。雇用契約書もちゃんとあります。
b型作業所では給与の支給が無く、月に約2万円くらいを上限にした工賃が支払われることになってるいます。(そのb型作業所によって工賃の金額はまちまち。)
「工賃」とは、作業に対価として支払われる報酬のことです。
月2万円以上の工賃を払うb型作業所は全体の2割程度で、1万円に満たない支給額の事業所の数は4割に達するのが現状です……。
工賃の平均支給額は、約1万4千円くらいだと言われています。
b型作業所、というより全事業所は支払う工賃の平均額が月3千円を下回ってはいけないということになってはいますが、雇用契約が無いので、正直に言うと3千円を下回っても法律上の問題は生じません……。
私はb型作業所の工賃が手取りで3千円を下回ったという話はあんまり聞いたことがありませんが。
どうしてもそのような理由から、b型作業所の工賃は低くなっているという現状があるのは事実です。
ただ、工賃の平均額が低いのは、高い工賃を稼げる利用者がb型作業所から一般企業やa型作業所に移行していくから、という理由もあります。
あくまで、障害者の為の職業訓練や社会活動の場の提供という位置づけなのがb型作業所です。
障害者のための職業訓練やリハビリという位置づけから考えれば、この平均工賃は妥当な金額だという見方もあります。でもまあ、正直に言って安いですよね。
障害者がb型作業所に納める利用料
工賃をもらう一方で、b型作業所に通う障害者は、事業所に訓練費用として利用料を払うことが必要なので、実は発生した工賃からその費用が引かれたものが手取り金額になっています。ですので、b型作業所の賃金は安いというのはあります。
通う日数が多いと利用料も勿論高くなるのですが、月額の利用料の上限が約4万円弱だと法律上決まっています。ですので、高額になることはあまりありませんが、でもやっぱり利用料は高く感じてしまいますよね。
ただし、生活保護世帯や住民税が非課税の低所得世帯であれば利用料は免除されるし、住民税課税世帯でも、所得割16万円未満なら利用料の月額上限が1万円未満の額に抑えられるようになっています。
ですので、実家暮らしなどで親御さんの元で生活をしている障害者の場合は親御さんが利用料を負担していたりします。
一人暮らしや、世帯を別にしていたりすると、どうしても低所得者になるので利用料は安い金額のほうに設定されることのほうが多いでしょうね。
他には、利用料とは別途に食事を作業所で頼む場合は食事代も掛かります。
こうやって文章に書いてみると結構、b型作業所の利用にはお金が掛かるんだなあと、改めて感じました。
利用期間と年齢制限
b型作業所の利用期間については、例えば就労移行支援に2年間という制限があります。しかし、b型作業所にはこういった制限が一切ありません。
一般企業への就労やa型作業所への入所が可能になるまで、ずっと利用し続けることが出来るのです。
年齢制限もないので、18歳以上65歳未満とされている就労継続支援のa型作業所や就労移行支援よりも受け入れる範囲が広くなっているのも特徴です。
このように、様々な立場の人がb型作業所を気軽に使えることから、b型作業所の利用希望者は年々多くなっています。

b型作業所は就職する為の訓練の場として最適だね!
最後に 障害者の就職先の一つb型作業所を見学に行こう

就労移行支援やa型作業所は、本格的に就労を目指す要素が強く、やや敷居が高いと感じる障害者も少なくないと思います。
しかしb型作業所は、工賃が低いものの、豊富な種類の作業の中から自分の好きなものを選べるほか、参加形態が自由で無理のない訓練が可能だということもあって、他の二つよりは敷居が低いのではないかと思います。
もしも、一旦一般企業やa型作業所なんかで就労したり、就労移行支援に参加したりして上手くいかなかった場合、b型作業所を検討することも視野に入れると良いでしょう。
b型作業所は数が多いから、複数の施設を見学して自分に合った所を選ぶと良いですよ。
まず、インターネットで各事業所の紹介記事や口コミを読み、障害福祉課などの相談窓口で情報を仕入れて、どこのb型作業所が良いか。またそこの作業所は入所者を募集しているか、などはしっかりと調べましょう。
b型作業所に慣れて作業が物足りなくなったら、就労移行支援やa型作業所にチャレンジすると良いでしょうね。
そして、もっともっと働きたい! と思うようになってきたら、一般企業なんかの障害者雇用枠での就職活動を始めてみても良いでしょう。
必ずしも一般企業の正社員が障害者にとって最適という訳じゃないので、自分に合った働き方を見つけていけると良いでしょうね。

無理して一般企業に勤めるより、長く働ける方法を選ぶことのほうが大事なこともあるからね!
そんな感じで、この記事ではb型作業所について紹介しました~!
じゃあね!!
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