どうも、だいちゃん(∀)(@syusoretujitu)です!
あなたは人を殺したいと思ったこと、殺したいとは思わないまでも「あいつに死んでもらいたい」と思ったことはありますか? 私はあります。
薬丸岳の著書「Aではない君と」はそんな方々に是非読んでもらいたい本です。そして、いじめっ子、いじめられっ子にも。
Aではない君と(薬丸岳)を読んだ元イジメられっ子【ネタバレ注意】
私は元々イジメられっ子です。実際にイジメが原因で高校を中退しています。
今回、紹介している「薬丸岳」(やくまるがく)の著書「Aではない君と」は、イジメられっ子が元友人からイジメを受けていたことで、その子を殺害するという内容のものです。
主人公は殺人を犯したその子ではなく、父親です。
この本を読んで元イジメられっ子の私が感じたことや、イジメを苦に殺人を犯すことの持論などを述べたいと思います。
もし私に家族が全くいなくて、相手にも家族がいない孤独な状況で「やられたらやり返してもいい」(イジメられたら相手を殺してもいい)という法律があったとすると、私はイジメを行った相手を殺すでしょう。
何度、イジメ相手を殺そうと思ったことか。
定期券を故意に盗まれ、私物を壊され、暴力を振るわれ、それでも教師は全く相手にしてくれない状況。
教師さえ動いてくれれば私は「人を殺したい」とは思わなかったことでしょう。
私は実際には行動に移していませんが、本書「Aではない君と」は実行に移してしまったわけです。でも、その気持ちは私には良く分かります。
本書の中で、この殺人を犯した少年はこのように言いました。
「心を殺すのは許されるのにどうしてからだを殺しちゃいけないの?」
この殺人を犯した少年は徹底的に心を攻撃され、そして殺されています。
いじめっ子はこの少年に心の支えだった自分の飼い猫を自分の手で殺させ、動物が大好きだったこの少年に毎回のようにハムスターを殺させました。その他にも万引きや、同級生女子へのいたずらを強要しました。
ここまでされて、精神的におかしくならないわけがありません。殺人まで考えても仕方がないと思います。
ですが、主人公である父親は、
「からだを殺すほうが悪い」
と言っています。ここに共感するのか、疑問を抱くのか。そういったことをこの著書はあえて投げかけているのだと私は感じました。
正直、私は全くといっていいほどこの言葉には共感出来ませんでした。
「心」というものは実態が無いから殺されても殺人罪は適用されません。しかし、「からだ」というものは実態があるから殺人罪が適用されます。私は理不尽だと感じているのですよね。
からだを殺すことは見た目で分かるから法律での裁きがしやすい。一方で心というものは見た目で分からないからなかなか殺人罪の適用対象にはならない。
勿論、重度の精神疾患があれば罪を免除されることはあります。ですが、イジメを苦に殺人を犯す少年に対して、ましてや未成年のような多感な時期の少年の心が「不安定だった」と情状酌量の余地があったとしても、「重度の精神疾患だった」と認定されることは極めて稀なことでしょう。
ですが、世の中の不登校児やイジメられっ子は何らかの精神疾患を発症している可能性があります。だから、私は今の少年法はヌルく、そして理不尽だと感じているのです。
イジメは犯罪として、本来なら警察に裁かれるべき事案なのです。警察が出動するべき事案なのです。
物を壊せば器物破損。暴力をふるえば傷害罪。ちなみに「動物」は法律上では「物」扱いになります。今回のように動物を無理やり殺させるのは「器物破損の教唆罪」になると私は思っています。
「教唆」とは、「無理やりに行動させる」といった内容だと解釈していただければいいと思います。暴力団などで下っ端が組長の命令で殺人を犯した時などに組長をにも罪を適用する為に必要な法律でもあります。
ですが、イジメを行った時点で警察が動いたというケースを私は知りません。学校側が内部だけで解決して表沙汰にならないようにする為です。
本来ならおかしな話なんですよ。イジメが行われているとなかなか現場では判断出来ないのかもしれませんが、イジメの疑いがある場合は徹底的に首謀者である疑いのある人間を徹底的に問い詰めるべきなのです。ですが、もし違った場合のリスクなどを考えると学校側もなかなか動けないのです。
でも、万が一イジメだとわかった場合にも、学校側は警察を呼ぶことはありません。ですが、私は主張します。
イジメが発覚したら即刻、警察に通報すべきだ!!
子供の人権がどうのこうのと言い出す人間がいると思いますが、イジメを行うような人間に人権は必要ありません!!
しかし、本書ではいじめっ子が3人いたのですが、どの子も頭が良くて学校側に発覚しなかったのでこの考えは通用しませんけれどね。でも、なかなか難しいとは思いますが、イジメられている子は勇気を出して警察へすぐに連絡すべきなのです。
そうすれば、現行犯として警察も動かざるを得ません。
そういった勇気をイジメられている子には持って欲しいと私は思っています。
イジメられっ子の言い分
また、本書の中では別のイジメられっ子が少しだけ登場するのですが、イジメ首謀者が殺された時このようなことを言っています。
弁護士「事件を知ったときショックだったでしょう」(知り合いが殺されてビックリしたでしょう)
イジメられっ子「ぜんぜん」「嫌なやつだったから」
このイジメられっ子は、クラス全員にシカトされたり、嫌がらせをされたり、無理やり人の嫌がる係を押し付けられたりしていました。(イジメ首謀者がクラス全員に命令を下していました。)
イジメられていた理由は「イジメ首謀者より勉強が出来たから」というものです。
このイジメられっ子の感覚に疑問を抱く人もいるかもしれません。何で自分の知っている同級生が殺されてなんとも思わないのか? と。
正直、そういった人間はぬるま湯に使って生きてきた甘甘シュガーが人間なのでしょう。本当にイジメを受けてきた人間は、イジメられっ子が死んだら、
「ざまぁみろ!!wwwwww」
とくらいにしか思わないのですよ。
というよりも私自身、自分の手で殺すのは犯罪になるから嫌だけれど、勝手に死んでくれないかな。誰かが殺してくれないかな、と思っていたくらいです。この子の感覚はまだ正常な方だと思います。
とにかく、イジメがすぐに警察沙汰になり、法的に裁かれるような状況・日本がそのような国であればこのような事件は起きないのです。これが私の著書を読んだ感想です。なるべくネタバレを避けて書きましたが、ある程度はネタバレがあるのは本当にすみません。
何故、イジメを苦に殺人を犯してはいけないのか
冒頭で、『もし私に家族が全くいなくて、相手にも家族がいない孤独な状況で「やられたらやり返してもいい」(イジメられたら相手を殺してもいい)という法律があったとすると、私はイジメを行った相手を殺すでしょう。』と私は語っています。
イジメを苦に殺人を犯してはいけない理由としては、当たり前のことですが、自分が殺人を犯すことで自分の家族がマスコミに追われ、警察に事情聴取され、
「殺人者の家族だ~!!」
と差別を受けたりと、迷惑すぎるほどの迷惑をかけてしまうのが一点。
そして、イジメを行うようなバカ息子・娘であっても、家族がいます。その家族の育て方が悪いという理由も、イジメを行うような人間になっている原因の一つなので全く家族に被が無いわけではありませんが、それでもその人たちの家族の命を奪っていい、命を奪って悲しい思いをさせてもいいという理由にはなりません。これが2点目です。
同級生を殺害した子も、自分の飼い猫が死んで(というより自分の手で殺させられたのですが)とても悲しみに暮れたと思います。
イジメを行うようなバカ息子・娘であっても、親にとってはかけがえのない命。その命を奪われたら悲しみに暮れるのは当然です。
そして、殺人を未成年で犯してしまった場合、その親族が損害賠償請求を何千万円とされるのです。そうやって、自分勝手な行動で家族の一生をダメにしてしまうような行動は、例えイジメられていたとしても許されるべきではありません。
だから、イジメに対しても法的な裁きが必要なのです。そういった点で、日本の少年法はぬるいと私は言っているのです。
何度も何度も言いますが、イジメに対して学校側だけで処理するのではなく、国家をあげて警察という権力を使って防止に勤めれば、こういった少年犯罪は減るでしょう。
Aではない君と(薬丸岳)を読んだ元イジメられっ子【ネタバレ注意】 最後に
一応、本書の内容は「フィクション」です。しかし、似たようなケースやもっと酷いケースは実際に存在しています。
だから今現在、子育てをしている方々にも読んでもらいたい本ですし、自分の子供がイジメっ子にならないようにしてもらいたい。それと、イジメられっ子になったとしても中学生なら学校へ行かせずにフリースクールに通わせる、高校生なら通信制高校に通わせるなど、イジメから逃げる対策を取ってもらいたいと思ったいます。
自分の子供が殺人者になる前に。
イジメというものはイジメられた子やその家族の人生を奪うだけでなく、イジメを行った人間やその家族の人生を奪う可能性もある。そういったことを本書を読んで感じ取っていただきたいなと思います。
それでは今日はこの辺で。ばいちゃ~!
だいちゃん(∀)
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